グリーンカーテンを作ってみる

「夏の涼を求めて、グリーンカーテンなるものを作ってみたい。」
そんな気分でゴーヤを育て始めました。
これから迎える夏に向けて、見た目にも涼しげで、食べてもおいしいという、一石二鳥の取り組みです。実際、それなりに遮熱効果もあるそうで、電気料金高騰の折りですから、これはいいアイディアだと思っていました。
しかし、まったくの初心者にはグリーンカーテン設置はなかなか難しいもので、
- 種から芽を出すのが難しい
- ネットにもいろいろあって、どれがいいのかよく分からない
- 家の作りのせいで、思ったようにネットを配置できない
といった課題にぶち当たり、作業が難航しました。そこで、次回作る際の覚えにと、気づきをメモしておこうと思います。
初心者は苗を買う。
Googleで調べてみると、ゴーヤの種の発芽率は2~3割なんだそうです。植物一般として、これが高いのか低いのかは分かりませんが、私が買った市販の種は、入っている種は10 粒程度で、お値段は数百円でしたから、それが2~3割しか発芽しないとなると、ちょっと割高に感じてしまいます。
園芸の本に書いてあるとおり、まずは丸1日ほど水に漬けておき、それからポットに植えて様子を見ましたが、本当に発芽率2~3割程度でした。今年の5月はちょいちょい寒い日があったので、そんな気候も影響したのかもしれませんし、保温のため、しっかりと覆いを施してあげれば、もっと発芽したかもしれません。

ちなみに、種の尖った部分を爪切りやニッパーで切ってあげると発芽率がよくなるらしいですが、僕自身の体感としては、あまり影響がなかったように感じました。もっとも5粒程度の試行だったので、効果を測るには数が足らないんでしょう。
最終的には、2粒が無事に本葉まで成長したので、プランターへ植え替えです。
結論
初心者は苗を買うべし。
来年は高い種を買わなくてもいいように、取れた実から種を確保したいと思います。しかし、芽を出すのに苦労するよりは、初心者なら迷わず苗を買ってきて育てたほうが、栽培の楽しさを手軽に実感できると思います。
調べてから買う。聞いてから買う。
園芸用のネット選びというのも、グリーンカーテンを作る上では重要な要素だったみたいです。
最初に買ったネットは、
- 大きすぎて、
- ネットのコシの強さ?硬さ?が柔らか過ぎて扱いにくく、
- パッケージ裏に書いてある手順を守らなかったので、グチャグチャに絡まってしまい、
- そもそも支柱を立てて横向きに張るタイプのネットだったので、縦に張るのは不向きだった
そんなこんなで、このネットは使えずに処分しなければならなくなりました。
次に買った100均のネットは、ネットの幅・硬さ・目合いの大きさはいい感じでした。しかし、思ったよりも長かったので、余った部分の処理に少々手間取りました。
プランターを利用してグリーンカーテンを作るなら、プランターを動かさないといけない用事もあるでしょうし、何しろ短すぎるネットでは、ゴーヤのツルが届かないなんていう事態も起こりかないので、どちらかいえば長いほうが向いているとは思います。

ただ、ちゃんと調べたり聞いたりすれば、ジャストサイズなネットも見つかったんじゃないかと思ってます。
結論
面倒がらずに調べたり、店員さんに聞いたりしてから買う。
ネットの大きさや硬さなども、ホームセンターで質問すれば、きっと詳しい店員さんが教えてくれたんじゃないかと思うんですよね。
ちょっと恥ずかしがって、聞くことをしなかったがために、せっかく買ったものをダメにしてしまったり、もっと手際よく、きれいに設置できたものが雑な感じになったりするので、あまりいいことがありません。
通販で買うとしても、ちゃんと(インター)ネットで調べれば、ノウハウは落ちていると思うので、きちんと調べてから買うようにしたいものです。
しっかり現場確認してから設置を考える。
グリーンカーテンをどう設置するか……まったく無計画のまま進めていました。いざ、ネットを張ろうとしてから、そんなことに気づくはめに……。
窓を全面しっかりと覆うようなグリーンカーテンを作りたかったのですが、ウチの家は、雨樋の呼び樋や立樋、玄関のキャノピーなどが邪魔をして、思ったようにネットを張れないつくりだったのです。
2階の窓手すりからネットを張ることもできず、窓の上に留め具を取り付けて張ることも難しい。仕方がないので、雨樋の留め具や玄関のキャノピーに100均で買ってきたフックを使って、無理やり設置しました。

結果としては、まあまあ納得のいく設置具合になりましたが、もう少しかっこよくしたかったなぁと、思わないでもないです。
結論
現場をしっかり確認してから計画。柔軟に対応する。
自分の家だから、日頃から見ていてそのつくりを分かっているつもりでも、案外把握できていないものです。どういう設置が可能なのか、まずは目で確認。それからイマジネーションを働かせるようにしないと、思ったようになりません。というか、そもそも思ったようにはできないので、どう現実に合わせるか?という考え方が正しいんでしょう。
ゴーヤの様子
最後は、肝心かなめのゴーヤの育ちです。
実は、あまり育ってないような気がしていて、少々不安ではあります。
本に書いてあったとおり、本葉が6枚くらい出たあたりで、親づるを摘芯したものの、
「本当に、あのつるを切ってしまってよかったのだろうか……」
というのが、目下の悩みです。
ゴーヤの育ち具合は、またいつかご報告となりそうです。
